
WTO(世界貿易機関)は自由貿易を原則として貿易の拡大をはかり、環境の保護と資源の有効活用をはかり、貿易/経済の発展に寄与することを目的としています。1929年より始まった世界大不況と第2次世界大戦の教訓から1947年「関税および貿易に関する一般協定」(ガット)は世界貿易の振興をはかるため、互いに最恵国待遇を認め、関税の引き下げおよび輸入の制限措置を原則的に禁止することを取りきめ、実施してきました。
ガットによる活動は、関税一括引き下げ交渉を中心として成果を収めてきたものの、自由貿易を促進するためには、非関税障壁の問題を解決する必要が生じてきました。ガット体制下ではこれらの問題は一般協定の改正としてではなく、別途協定(コード)として対応してきたため、コード加盟国と非加盟国の権利義務の内容が異なったり、コードごとの紛争解決手続きがあるなど複雑な構造になっていたので、WTOにより一体化し、全加盟国に適応する必要がありました。
この問題の解決のために、ガット第8回多数国間貿易交渉であるウルグアイラウンドは、農業問題、多国間繊維取り決め等に基づく規制の廃止、貿易関連知的所有権、貿易関連投資措置、サービス貿易、紛争解決、WTO協定制定等に取り組んできました。その結果、世界貿易機関(WTO)協定が1995年発足しました。