
商品の市場性は、相手国の貿易政策によっても影響を受けます。一般には、国民1人当たりの所得水準が5,000ドルを超える高所得水準の諸国では、貿易は自由を原則にしていますので、国別にガット(関税および貿易に関する一般協定)で認められている一部の商品以外は貿易取引を制限していません。
また国民1人当たりの所得水準が低所得水準の諸国では、支払能力に限界がありますので、貿易を制限しております。すなわち、商品の輸入を調節する為に、関税を高くしたり輸入制限を行いますので、このような国に対してはどのように努力しても、制限の対象となっている商品についての取引は伸びません。
国民1人当たりの所得水準が5,000ドル以下であっても比較的高い諸国は、貿易制限品目や関税率を弾力的に実施しています。このように相手国の所得水準と貿易政策により商品の市場性が決定されますので、あらかじめ当該国の所得水準と貿易政策の内容を調べておく必要があります。また、社会主義諸国をはじめ発展途上国では、輸入と輸出を調整するために、カウンター・トレード政策を行っている諸国が多く、現在ではそれが一般化してきています。